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ボート知識

沿革

日本最初のボート

日本で最初に漕いだのは、長崎在留のオランダ人だと伝えられているが、確かな記録は残っていない。記録に残っているは、慶応2年(1866)横浜・山下町の海岸でイギリス人が中心となって数隻の滑席艇でクラブを創立したのが最初である。
最初のボートレースは、明治2年(1869)4月ビクトリア女王の誕生日を祝うもので、横浜の英国軍艦の水兵たちが行ったとされている。
当時のスポーツとしては、古来の柔・剣・弓道以外は馬術、陸上競技ぐらいで、ボートは外来スポーツ、水のスポーツの花形として人気があり、羨望の的でもあった。

関西ボート

先駆けは旧制の第三高等学校とされ、明治12年頃から大阪・堂島川で漕いでいたとされる。明治22年(1889)、京都に移転してからは、疎水や琵琶湖に通って漕いでいる。琵琶湖は関西のボート揺籃の地で明治28年には大津市で第1回連合競漕大会が開かれ1万人の観衆を集めている。

競技種目

ボートレースまたは、レガッタとも言われ、競漕艇は次の10種類である。
種目 記号 艇の重さ 競漕距離 男女種目
シングルスカル 14kg以上 1,000m・2,000m 男女とも
ダブルスカル 27kg以上 1,000m・2,000m
舵手なしクォドルプル 52kg以上 1,000m・2,000m
舵手つきクォドルプル 4×+ 53kg以上 1,000m・2,000m
舵手なしペア 2− 27kg以上 1,000m・2,000m
舵手なしフォア 4− 50kg以上 1,000m・2,000m
舵手つきペア 2+ 32kg以上 1,000m・2,000m 男子のみ
舵手つきフォア 4+ 51kg以上 1,000m・2,000m 男女とも
エイト 8+ 96kg以上 1,000m・2,000m
ナックルフォア KF 規定なし 1,000mのみ

競技方法

スタートには各レーン(漕路)ごとにステッキボートが固定されており、出漕クルーはこのステッキボートに艇尾をつけ、艇首をゴールに向け発艇線(スタートライン)に並びます。
発艇時間になると、発艇員(スターター)は各艇が発艇準備を完了したことを確認し、ロールコールのあと、「アテンション」の予令を発し、明瞭な間をおいて「ゴー」の発艇号令を発すると同時に赤旗を振り下ろします。
着順は艇首が決勝線(フィニシュライン)を通過した順に判定員が定めますが、競漕中に他艇と接触または他艇を妨害した場合、その艇はその競漕から除外または失格となることがあります。
また、同一競漕で2度フォルス・スタートを犯したクルーはその競漕から除外されます。

レースの見所

スタートした各艇は、非常に高いレートで漕ぎだします。これがスタートダッシュで、20本(漕ぐ回数)から30本くらいで普通の漕ぎ方になります。
各クルーはそれぞれ固有のレート(コンスタントレート)をもっておりますが、他のクルーとの差が、そのボートの長さよりあいてしまうことを、「水があく」と言いますが、こうなると、よほど漕がなければ差はつまりません。
どのクルーも決勝線手前100m付近で最後の力漕(スパート)に入ります。これがラストスパートです。
ボート競技のタイムは、風、波、水深などで大幅に左右されるので、公認記録制度はありませんが、1000mで男子1人漕ぎ(シングルスカル)3分35秒前後、4人漕ぎ(フォア)で3分15秒前後、8人漕ぎ(エイト)で3分前後が目安です。